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ピロリ菌除菌治療

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ピロリ菌除菌治療

 

ピロリ菌とは

ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃粘膜に感染し、胃炎や胃十二指腸潰瘍、胃がんなど様々な病気を発症させる病原体です。
ピロリ菌が胃に感染すると持続的な炎症を引き起こし、慢性的な胃粘膜の萎縮が進んでいきます。このため、胃酸の分泌が減少していき、消化不良や胃の不快感などの症状が出現します。
一度ピロリ菌に感染すると、年齢とともに胃粘膜の萎縮が次第に進んでいき、強い胃粘膜の炎症が持続し、胃がんの発生リスクが高くなることがわかっています。
また、ピロリ菌感染者は、未感染者に比べて胃がんのリスクが10倍以上と言われており、除菌治療が必要です。

ピロリ菌に感染する原因は?

主に経口感染(幼児期の口移しの習慣)、飲料水による感染(上下水道が完備されていなかった時代に井戸水などから)の2つの原因が考えられています。

ピロリ菌に感染する原因ですが、実は詳しくわかっていません。しかし最近の研究から、ピロリ菌はもともと身体の中には住んでおらず、少なくとも胎児にはピロリ菌の感染がみられないことがわかっています。そして感染ルートとして、口からピロリ菌が混入すると非常に感染しやすく、特に免疫システムが出来上がっていない胎児や幼児期には容易に感染してしまいます。昔は現在とは異なり、よく大人が子供に口移しで食べ物を与えていた習慣があり、ピロリ菌感染の大きな原因ではないかと考えられています。
我が国では、上下水道が十分完備されていなかった戦後の時代に生まれ育った世代以前の人の感染率は約80%と高いのですが、衛生状態のよい環境で育った若い世代の感染率は徐々に低くなり、10代、20代では欧米とほとんど変わらなくなってきました。

なぜピロリ菌除菌が必要なのか

ピロリ菌は胃がんの原因である(「確実な発がん因子」である)
1994年にWHOはピロリ菌が胃がんの原因と明言し、除菌を進める勧告を行いました。

ピロリ菌に感染するとヘリコバクターピロリ感染胃炎を発症します。感染状態が続くと、胃潰瘍、慢性胃炎、十二指腸潰瘍を発症し、胃の痛み、嘔気などの自覚症状が出ます(症状が出ない人もいます)。その後、一部が胃がんに進展します。
年齢や胃炎、萎縮の程度にもよりますが、ピロリ菌に感染した人の3~5%程度が10年後以降に胃がんになるというデータもあります。

胃がん予防のために除菌治療が必要です

ピロリ菌が胃がんの主因であることが明らかになり、2013年から「ヘリコバクターピロリ感染胃炎」が新たに保険適用となり、内視鏡検査でピロリ菌の感染が疑われ、ピロリ菌検査で陽性が確認された場合、除菌治療を受けられるようになりました。

日本のピロリ菌感染者は3000万人以上


今でもピロリ菌に感染している日本人は約3000万人以上いると言われています。
ピロリ菌の検査を行い、陽性と分かったら除菌をすることで約3分の1まで胃がんのリスクを減らせるためピロリ菌検査・除菌治療をする人が増えています。

ピロリ菌検査について

尿素呼気試験

呼気(吐き出した息)を採取して調べる方法です。ピロリ菌がもつウレアーゼの働きで作られる二酸化炭素の量を調べます。

抗体測定法

血液中のピロリ菌に対する抗体の有無を調べる方法です。

抗原測定法

糞便中のピロリ菌に対する抗原の有無を調べる方法です

ピロリ菌除菌治療

一次除菌療法

2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬の3種類の薬を朝と夕方の1日2回、1週間しっかりと続けて内服します。
除菌が成功したかどうかは除菌薬内服終了後、2か月後以降に検査をすることでわかります。
除菌成功率は約80%です。

一次除菌がうまくいかなかった場合、内服薬を変更し二次除菌療法を行います。

二次除菌療法

2回目の除菌治療の成功率は約90%です。
除菌治療が成功したかどうかは内服終了後、2か月後以降に検査をすることでわかります。

除菌治療薬服用時の注意点

喫煙により胃粘膜の血流が低下し、除菌治療の成功率が低下するという報告があります。
除菌治療時は禁煙をお勧めします。
除菌治療薬とアルコールの相互作用が報告されています。除菌治療中は飲酒は控えてください。

確実にピロリ菌を除菌するために、お薬は必ず指示された通りに服用するようにしてください。
自分の判断でお薬を減らしたり、服用を中止してはいけません。
必ず、同時に3種類のお薬(2種類の抗生物質と胃酸分泌を抑える薬)を1日2回(朝と夕食後)、1週間続けて内服するようにしてください。

除菌治療時の副作用として以下が報告されています。いずれも除菌治療時の一時的な副作用と考えられています。自分の判断で薬を減らしたり、中止せずに内服を続けてください。ただし、症状がひどくなるようでしたらご相談ください。
1.下痢、軟便
2.味覚異常
3.肝機能障害

全身に皮疹が出たり、血便や発熱を伴う下痢、腹痛が現れた場合にはすぐに内服を中止し、ご連絡ください。

ピロリ菌検査が陰性になった場合の注意点

ピロリ菌除菌が成功しても、胃がんなどのリスクがゼロになるわけではありません。
ピロリ菌がそれまでにどれだけ長い期間、胃にダメージを与えたかが重要な因子といわれています。
胃粘膜萎縮や胃がんが発生していないか、内視鏡検査で定期的に検査することが大切です。